超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)でのIP通信成功!!

2月23日17時55分、種子島宇宙センターからH-IIAロケット14号機によって打ち上げられた超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)が155MbpsでのIP通信に成功したとのプレスリリースが昨日発表されました。
詳細な発表内容はこちらよりご確認ください。
衛星分離後 ドリフト軌道から静止軌道に投入するための軌道制御を3月2日から実施してきた「きずな」は最後の軌道制御を3月14日に実施し静止位置東経約143度の静止軌道に投入されたあと搭載機器の機能・性能確認を実施して来たものと思います。打ち上げ後に太陽センサ系の信号処理に異常が発生していたのが3月8日21時頃に回復して、今回の155MbpsでのIP通信に成功した事でまずは一安心と言う事でしょうか。信号処理異常の原因となった可能性のある姿勢制御装置予備系が少し気にはなりますが・・・。
この後も搭載機器の初期機能確認が続き6月下旬頃には定常運用に移行し宇宙通信実験等を開始する予定ですね。超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)に興味をお持ちの方はJAXAのこちらの方より詳細な情報が得られますので是非行かれて見てください。

ところで、2月23日の打ち上げ当日は「鹿児島市立科学館」で打ち上げの実況放送を見守っていました。
当初は自宅でインターネット配信を見ようと考えていたのですが、前日にWINDSのWEBページを見ていたら鹿児島市立科学館で公開中継がある事を知り自転車で駆けつけました。すでに会場には報道の方や興味を持った多くの方が集まっていました。科学館だけあって子供を連れた親子連れの方が目立ちました。
カウントダウンが始まると大型スクリーンの前に皆さんが集まりましたが色々とトラブルが有ったようでカウントダウンが度々中断しその度にため息が漏れました。
夕方6時前に無事打ち上がると皆さんが入り口の外に出て南の空を見上げていました。少ししてから私も外に出たのですが、暮れ始めた空にロケットが昇って行くのが目視で確認できました。その後少しすると多くの方は帰り始めましたが私は衛星がロケットより分離するまで見守っていました。気が付くと最後まで居たのは私と報道の方のみでした。


このインターネット衛星 WINDSは開発が発表された頃より興味を持っていました。それは、離島や人口の少ない僻地でもインターネットのブロードバンド接続が出来るようになるからです。その頃は田代にはADSLが未だ開通してなくて田代からはダイヤルアップで接続していました。田代にADSLが来るのは需要が少ないので大分先になるだろうと思っていたので、このWINDSを利用するつもりでした。
ただ初めてのインターネット衛星と言う事で開発や設計,製造などが遅れ打ち上げ計画も遅れに遅れました。やっと打ち上げと言う事になってもトラブルで打ち上げ日が変更になり2月23日の打ち上げ当日もトラブルで度々カウントダウンが止まりました。色々とトラブル続きのWINDS計画でしたが無事にIP通信が成功し良かったです。
田代にもADSLが開通してブロードバンド接続出来るようになりましたがWINDSが成功した事で離島やフィールドでの運用などが便利になることでしょう。
ただWINDSの開発には莫大な費用が掛かっていますので今後の運用がどうなっていくのかが注目されます。恐らく地方自治体や報道,企業などの利用が多くなると想像しますが個人向けの計画もあるようなので、私はこちらの方を注目しています。他の衛星のように「時間貸」で利用する事になると思いますが個人向けに安価で利用できるようになれば嬉しいですね。
私個人の考えではインターネットのWEBページから利用予定時間を予約して1時間当たり¥3,000程度の利用料金なら利用したいですね。接続に用いる接続機器もサービス開始当初は高額でしょうから必要な時にレンタル出来ればと思っています。こらからのWINDSの動向に目が離せなくなりそうです。

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